五明の六区文化会館で、関口町長による行政懇談会がありました。
私の理解の範囲で、どのような話し合いが行われたのかを、
お伝えします。
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●ときがわ町の現状
・ときがわ町は、埼玉県一 借金が少ない町 公債費比率 3.3%
全国1800市区町村の中でも8番目の低さ
(破綻した夕張市は、40% 埼玉県で比率の高い町は、18%)
・H11年 関口氏が、民間から玉川村長に
・財政が比較的健全なのは、H12年からバランスシートを導入し、
コスト意識を高めてきたから。
・H13年から「事業評価システム」(いわゆる事業仕訳)を導入。
大東文化大学経済学部の教授にチェックをしてもらっている。
・中学校3年生までの、医療費無料化も他市町に先駆けて
実施している。
・住民の40%が対象となる国民健康保険税は、
比企郡内でときがわ町が一番安い。
他市町の数千円に対し、ときがわ町では1人当たり26,000円を
町が負担。
・介護保険は他市町に比べ、千円ほど高い。
それは介護施設の利用頻度が高いから。利用されなければ、
税は安くなる。
小鹿野町は、特定検診での予防に力を入れた結果、
介護保険も低く抑えられている。 ここをモデルにしたい。
●今後の事業
・少子高齢化に対応する町づくり 若い人に住んでもらえるような
・合併特例債(国からの借金)を活用し、交通網の整備を行う
道路 3つの橋の整備(橋1つに2億円)
合併特例債は、70%を国が出してくれる。30%だけ返せばよい。
・バスのコストは、5500万/年 2000万の運賃収入
国からの補助金 2000万 と
県からの補助金 1500万 で トントン。
2010年10月 ハブターミナルを作る予定
第2庁舎に小型バスを集める そこにデマンド方式で
自宅から乗客を集めてくる
・防災無線は、旧都幾川村を中心に必ず整備するが、少し後にする。
(旧玉川村は整備済み)
・先に光ファイバーの整備を行う。ADSLは回線が一杯。
NTT任せでは何年先になるか分からないので、町主導で。
当初4億5千万かかる予定だったが、3億3千万まで切り詰めた。
国からの許可(新民主党政権下)も11月中旬におりた。
国からの補助金、合併特例債も利用し、2010年7月に
開通を目指す。
ときがわ町 4600戸のうち、
1100戸が、光ファイバーを使ってくれれば収支トントン。
・光ファイバーが通れば、ケイタイもつながる。
・町のどこでもネットとケイタイが繋がらないと、
若い人に魅力的な町にならない。
●質疑応答
○環境保全と工場誘致に対する町長の考えは?(関根の質問)
・ときがわ町は、平地が少ないので、工場が少ない。
工業団地は難しい。
・山林が70%。自然と言うより、緑が多い町。杉と檜が
植林されている。自然が残る里山は、春日山?
・今後は、杉と檜を伐採し、特に谷間に広葉樹を植えていく。
そうすると、バランスの良い里山となる。2〜30年必要。
・校舎木質化を、近隣の市町に、トップセールスで売り込んでいる。
数校での実施も決まっている。その際はときがわ町の杉、檜が
使われる。
外国産の杉、檜の値段が高い今、国産のチャンス。
伐採されれば、そこに広葉樹が植えられる。
○都幾川はきれいな清流が維持されているが、雀川が葦で酷い。
何とかならないか。
・建築課と確認したい。
○光ファイバーの個人負担金額は?
・電話回線を引く場合とほぼ一緒。数千円。
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関口町長は、たとえ話も上手で、説明が分かりやすかったです。
親しみやすい人柄で、町の方々からも愛されている雰囲気が
伝わってきました。
町長として、革新的で独創的なアイデアを発案し
実践されているようです。
(あの独創性はどこから生まれるのか、
モデルとしている市町村があるのか等、知りたくなりました。)
「この方が町長であれば、ときがわ町は安心かも」
という個人的印象を持ちました。
貴重なお話しありがとうございました。