2015年11月12日

ときがわ町 慈光寺の国宝


2015年11月12日(木)12時30分〜17時

ときがわ町社会教育委員会・公民館運営審議会合同研修会に、
公民館運営審議会委員の一人として参加しました。

IMG_5934.JPG

さいたま市にある「埼玉県立 歴史と民俗の博物館」で開催されている
「特別展 慈光寺」を見に行くためです。

http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp/?page_id=421

慈光寺は、源頼朝、徳川家康の崇敬を集めた由緒正しいお寺だそうです。
(「吾妻鏡」を信奉した徳川家康は、慈光寺に、100石を寄贈したとのこと)

慈光寺に伝来した国宝「法華経一品経(ほけきょういっぽんきょう)」は
現在、全国数か所に所蔵されていて、いっぺんに見る機会はなかなか無いそうです。

同席して下さった公民館館長 石川さん(中世の瓦を専門とする学者さん)によると
法華経28巻に「無量義経」と「観普賢経」を合わせた30巻を、1人が一品一巻ずつ
書写供養するのが、最も丁寧な書写方法だそうです。

これに「阿弥陀経」「般若心経」を加えた32巻を32人で行うものもあり、
慈光寺の場合はこれに当たります。

(このように書写し、更に金泊等で装飾することで、
 より功徳が得られるということのようです。)

法華経一品経は、1201年〜1211年頃、平安京で、
九条家(現在のJR京都駅南側に住んでいた上級貴族)所縁の人々と
後鳥羽上皇が、書写したものです。

九条家の兼実は、源頼朝と親しく、鎌倉幕府の3代将軍 実朝の後、
4代将軍 頼経、5代将軍 頼嗣は、九条家の人でした。

元々京都にあった法華経一品経が、なぜ埼玉県ときがわ町にあるのかは、
まだ謎だそうですが、一説では、この頼経、頼嗣の時に奉納されたのではないか
ということです。

面白いですね〜。

貴重な学びの機会を作って下さった町役場の方に感謝です。

posted by 関根 at 19:11| Comment(0) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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